Works

野原万里絵 ドローイング展
「雑景のパターン」

千鳥文化ホール(大阪)

2022.9.29〜10.23
協力:千鳥文化、千島土地株式会社、一般財団法人おおさか創造千島財団

紙を掘るように幾十にも線を積み重ね、ぼんやりと滲み出す形を引き上げる。普段はただ見えていないだけ、目には写らない日々の体験を、脳の中を深く潜り、像を浮かび上がらせて絵に記す。ドローイングは、日々のささやかな生活や四季の移ろいの中で見つけた現象や音、人との関わりの中で体験する名を付け難い情感をパターン化し捉えること。それらの行為は、ここ6年間ほどで習慣化するようになった。
描かれたドローイングは、自身がコレクションする額縁に入れることで完成し、ペインティングまでの予感を描き溜めている。
そのように、同じ画材で連続的に描き続けることは、自身にとって些細な変化や進歩を見過ごさないようにするための行為であり、淡々と日々描くことができる喜びを実感する時間となっている。(野原万里絵)

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