48点のドローイングの展覧会。
木の根を抜いて眺めたり、チューリップの花びらを解いてみたり、海岸に行って石を拾ったり。日常の隙間で収集した形や色を、いつも同じ画材で記録する。強い風の日の音、どこからか香った匂い、今日会ったあの人のこと…消え忘れていく些細な記憶は、紙の上で踊るような線となり、名のない形となり残ってくれる。日々、暗くぼんやりとした脳中の壁を削るように描くことは、私がまだ知らない言語を生み出す行為でもある。(野原万里絵)
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野原万里絵ドローイング展「洞の絵」(ほらのえ)
Marie Nohara Solo Exhibition “Drawing in the cave”
会期:2024年9月7日(土)〜9月22日(日)
時間:12:00~19:00 ※水・木・金曜日休廊
料金:無料
主催:city gallery 2320(〒653-0042 神戸市長田区二葉町2-3-20)
撮影: 増田好郎
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【展覧会レビュー】
eTOKI「脳という洞窟で発火する経路をたどる」三木学評(文筆家、編集者、色彩研究者等) 野原万里絵ドローイング展 「洞の絵」city gallery 2320より
https://etoki.art/review/8044