12:枚方ホンダ

こちらは★印のエコバック配布店舗です。

 こちらの店舗はバイクの販売などをされている、枚方ホンダさんです。ここまでの道のりは分かれ道が多くあったので、迷われた方も多いかと思います。遠くまで歩いてきてくださりありがとうございました。私は真夏に何度かお邪魔させてもらって、その時に出していただいたアイスコーヒーがとても美味しく、オアシスのように感じました。

 そして最後に協働制作2日目の話。11/9(月)の協働制作には2人の方が参加して下さいました。この日は9月に陶芸団体さんに作ってもらった粘土に合わせるパネルに、色を塗るという作業です。この日までにほぼ作品の配置は決まっていたので、展示全体を見ながら配色を考えていただきました。四角いパネルの中だけで絵を描くのではなく、周辺に何があるかで色を決めるようなことは普段はないので、参加者の方々は戸惑いながら進められていました。色を付けたパネルを展示会場の陶器と合せてみたり、外の紅葉がはらはらと舞う光景からも影響を受けて、1人の方は落ち葉の積もるような絵を描いてくださいました。もう一人の方は、ケーキのような陶芸に合せて、明るい色の絵の具で着色、そのあと私がピンクペッパーのような赤いビーズを置きました。ままごとをしているような気分でした。その方はもう一つのパネルにも色を付けてくださいました。砂のようなザラザラとしたメディウムをオレンジの絵の具に混ぜて、何本かラインを引いておられました。とても強い線だったので、ここに上手く馴染むのか不安でした。上に乗せる陶芸を一緒にいくつか試してみたところ、最終的に岩のような形のものを置いたら石庭のように見えてきた、とおっしゃったので、それが決め手となりました。

 このお二人との制作は、どのパネルに色を付けていくのにも「何に見立てるか」ということを手がかりに進めていたように思います。今回の展示は全体としては「公園」に見立て、参加者はその中で更に紅葉やケーキ、石庭などの設定を見つけて描くてくださいました。その出来事を通して「何に見立てるか」は、作品を作る段階での方向性を示す共通認識として設定することが、今回の複数の協働制作を組み合わせる場合には不可欠な要素だったと感じました。