こちらの店舗のブティックユーミーさんは、町の洋服屋さんです。
私はこちらのお店の前に貼られていた「寸法お直し致します」という張り紙を見て、今年の春に祖母から受け継いだコートと、祖母のものだと思っていたら祖父のサイズだったコート2着を私のサイズに仕立て直してもらいました。店主の方が「おばあちゃまもきっと喜んでいらっしゃるわ〜」と採寸しながら話して下さり、本当にそうだったらいいなと思いました。大切に今年の冬から着たいと思います。
そして、話は展覧会に戻り、陶芸団体さんと協働制作の話です。
9月に入ると、人数制限はありながらも利用者の方も増え、センターの創作室で制作が出来るまでになりました。たまたまチラシを持って創作室に伺った時に、陶芸団体さんが快く参加、先生が粘土まで用意してくださり(粘土はとても触り心地が心地よい、柔らかい粘土でした)、協働制作が実現しました。粘土を捏ねる手つきは美しく、慣れた手順でみるみるうちにお皿や色々な造形物が出来上がっていきました。私はお皿が完成されるまでの中で、おもしろい形を収集しようと必死、でもこれの何がいいの?と物足りなさそうに思っておられる参加者の方々。その空間の中でしばらく私が身を置きながら、欲しい粘土の形を見逃さないようにしていると、少しずつ参加者の皆さんも私のイメージを理解しようと寄り添ってくださり、これはどう?と途中の段階を見せてくださいました。
そして、出来上がった展覧会場の赤茶の陶芸は、センターの電気釜で焼いていただき、淡い色の陶芸は自然乾燥させて作品にしました。一番のお気に入りは、直角に座った人形です。私の描いた滝のような絵の具のついたキャンバスと組み合わせると、急流すべりを滑る人みたいになりました。